プラダのカナパ
プラダのカナパの魅力といえば、多彩なカラーと、素材のバリエーションの多さ。
シンプルな形も使いやすく、可愛らしい。
そして、ラグジュアリーブランドのバッグでありながらカジュアルで、日常使いもできるところも良いですよね。
カナパのアイテムの多くはキャンバス素材・デニム素材・コットン素材といった扱いやすく、丈夫な布で作られています。
カナパのトラブル
やはり、長く使用していて気になってくるのは、汚れ、シミ、生地の色落ち、カビ、四つ角のスレや破れのトラブルではないでしょうか。
これらの問題を全てクリーニングだけで、解決することはほぼ不可能。
蓄積した汚れは黄ばみや黒ずみになり、洗濯するだけでは落とせなくなります。
カビも除去したあとに、カビ跡が残る場合もあります。
しかし、クレアンなら、そういったクリーニングだけで解決できないお品物も、リカラー(補色)することで、きれいな状態へ修復することができます。
布製バッグのリカラー(色を塗って補修する作業)は難しいため、一般的には断られてしまうことが多いのですが、当店ではカナパと一部バッグについてはリカラーが可能です。
高度な染色技術により、模様やロゴ部分を消すことなく色を蘇らせる。
特殊クリーニングを長年手掛けてきたからこその技術といえます。
また、四つ角のスレや破れも修理いたします。
長く使い続けることができるように、補強。
お客様のご希望にそえる修理のご提案ができるよう努めてまいります。
修復するには
ご紹介するカナパのバッグは、クリーニング、リカラー、修理をしています。
黄ばみ・色落ちの改善
黄ばみやシミが気になるバッグは、クリーニングして、汚れやシミをできるだけ取り除いたあと、リカラーしています。
ブランドロゴも消すことなく、自然な仕上がり。


カビ・四つ角修理
こちらは、クローゼットに収納していたら、知らないうちについてしまっていたカビのご相談。
黒い生地全体にカビが広がっています。


カビは、軽いものであればクリーニングで落とせるのですが、繊維の中までカビが浸透しているものは、カビの跡が残ります。
除去後のカビの跡はリカラーでキレイに修復。
また、カビの臭いは、クリーニングと消臭加工で、改善します。




四つ角の修理も行っています。


角擦れの修理方法としては、デザインが大きく変わらない「縫いつまむ方法」のほかに、「革あて補強する方法」があります。
「革あて補強する方法」は、革あてと呼ばれる三角形あるいは四角形のレザーを角擦れしている部分にはりつけて補強する方法のこと。
内側の芯がでてきてしまっている場合には、革を当てる前に、芯を内側にある程度戻してから作業を行っています。
角擦れが大きく、縫いつまむだけの布地が取れない場合も、「革あて補強する方法」を提案させていただくことがあります。
修理の際の革の色は、現状の布と同色の革をあてることもできますし、別色を使うことでアクセントとして楽しむこともできます。
四つ角修理に「革あて補強する方法」をお選びの際は、ご希望の色をお伝えください。
デニム生地のカナパ
デニム地のバッグを使っていて「なんだか色が薄くなった?」「購入時より黄色い?」と思うことがあるかもしれません。
これは、デニムに使用されているインディゴ染料が光や空気中に含まれる窒素酸化物によって、イサチンとよばれる黄色の物質を生成したり、染料自体を分解してしまうことが原因。
こちらのお品物は、四つ角や底面の色落ち部分をリカラーしています。
デニムの味でもある、均一でないムラ感ある風合いを残す技術の高さをご覧ください。
購入時のような仕上がりになっていると思います。




リカラーできる布バッグについて
通常バッグクリーニングで布バッグのリカラーはほとんど承っておりませんが、カナパのキャンバス地は、クレアンではリカラー(補色)可能な素材です。
他にも、ルイヴィトンのバギーなど、対応できるお品物もあります。
▲左側の画像はお預かり時。右画像は、クリーニング・リカラー後になります。
もし、他ブランドのキャンバス地やデニム生地のバッグでお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
HPに載せているもの以外にも作業経験が多々ありますので、ご質問いただければリカラーできるバッグであるかどうか、お答えさせていただきます。