ルイヴィトンアンティグア カバ 赤さび

ヴィトンの帆布地キャンパストートバッグです。
一面赤いカビだらけです。

この原因は湿気です。乾燥したヨーロッパではこんなことはないのですが、高温多湿な気候の日本ならではの現象だと思われます。
他にも帆布の生地にのりのようなコーティングがされており、それがカビのエサになったようです。

作業は、クリーニングとクレンジングで、全体的な汚れを取り、
残った赤カビの漂白作業です。

ロゴプレートにレザーがついているので、漬け込んだりは出来ませんので、部分部分を時間をかけて、細かく漂白していきました。
見違えるようにキレイになりました。
山羊革ミニショルダー カラーリング

使うほどにユーズド感が出てきて、色もナメ革のように濃くなってくるバッグで、好きな方も多いと思われます。

でも使うほどに、あちこち薄茶けてくるのも、このバッグの特徴です。
「買ったときのように戻してほしい」というご要望でした。

バッグ上部もかなり色はがれが多くなっています。

変化が少ないバッグの内側の状態を確認して、同じようになるように、カラーリングの染色を行いました。

このカラーリングをすることによって、滑らかなツヤが生まれました。

お客様から「まるで新品みたい」と喜ばれました。
LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン エナメルバッグのシミ

ルイ・ヴィトンのプレオウンド アルマ GM エナメルハンドバッグです。
エナメル樹脂コーティングされた素敵なバッグです。

エナメル樹脂加工バッグは、一般のレザー顔料バッグと違って経年劣化が早いので、汚れやカビが中に入りやすく紫外線の影響も多いのです。

またエナメル樹脂の内側のレザーの成分が、湿気によってにじみ出て来ることもあります。
高温多湿な日本だからおこるトラブルかもしれません。

エナメル再加工は大変難しい作業です。
一度、樹脂をはがし汚れの部分を除去して、再度エナメル加工を行います。

チリやホコリの全く無い環境で行わなわなければならず、一般のバッグ修理工房では出来ない作業です。

くすみもあったので、艶出し加工も行いました。
すっかりきれいになりました。
クロムハーツ ホワイトのミディアムジムバッグ 黄ばみ修正

クロムハーツは、アメリカ発の高級シルバーアクセサリーのジュエリーブランドです。
バッグも人気が高く、その十字マークがブランドのシンボルとなっています。
ホワイトは上品でかわいいと評判ですが、白だけにやはり汚れやすい。

あちらこちらに黄ばみが目立ちます。

濃い色ではなく白いバッグのリカラー(色補正)は、色が乗りにくく、高い技術が必要です。

黄ばんだところはすべてリカラー(色補正)でカバーしました。

黄ばみと汚れはすっかりなくなってきました。

全体的に薄汚れた感じでしたので、軽くカラーリングしました。
白い色がはえて、新品のように変身しました。
クロエのホワイトハンドバッグの汚れ

白いバッグは、新しいうちはおしゃれで上品なのですが、使っていると汚れが目立ってきます。

持ち運んでいるうちに擦れてジーンズから色が写ったようです。
メッシュ部分は角が立っているので、擦れやすいのです。

クリーニングとクレンジングで汚れを落とし、リカラーで淡く色掛け(リカラー)していきます。

バッグ裏側の汚れもすっかりなくなりました。